2016年10月05日

高齢者が集う「地域の茶の間」…活動に助成をおこなう自治体も

お茶

近年、国内における空き家や空き部屋の増加が問題となっていますが、最近ではこうしたスペースを利用して高齢者たちが交流する地域の茶の間づくりも各地で盛んになってきています。

地域の茶の間については、高齢者が自ら運営を手がけるケースも多く、みんなでお茶やお弁当を持ち寄る手軽なものから、手の込んだ料理を提供する本格的なものまで、さまざまな形の交流の場が展開されているようです。

だれでも自由に参加できる「お茶の間」も

地域の茶の間には明確な定義はなく、また参加者についても高齢者だけとは限りません。たとえば、「空き家を利用した地域交流活動(地域の茶の間)」に対して助成をおこなっている新潟市では、助成を申請する際の要件として「子どもや高齢者、障がい者等、対象者を限定せずにだれでも自由に参加できる」ことを定めています。

また、「地域お茶の間創造事業」に対して自治体が補助をおこなっている滋賀県米原市では、高齢者が身近なところで集まれる「居場所づくり事業」のほか、地域の困りごとを手伝う「ボランティア拠点事業」なども助成の対象となっています。

運営者の形態も個人や団体などさまざま

地域の茶の間については、社会福祉協議会や社会福祉法人が運営を手がけることも多く、また自治体の助成を受ける際には運営者が団体や委員会などのグループをつくって活動をおこなう場合もあります。

その一方で、大阪市東住吉区の「地域の茶の間」のように、個人がはじめた食事会が、多くの人が集うサロンに発展したケースもあり、こうした居場所づくりには、個人や団体に関わらず「地域で交流したい」という思いが大切なことも伺えます。

積極的に外出して人と接することが認知症の予防にも

上記の米原市では、一人暮らしの高齢者や高齢者のみの世帯が増えていることもあり、高齢者同士のコミュニケーションやお互いに顔の見える関係づくりの必要性を感じたことなどから、「地域のお茶の間創造事業」をスタートしたそうです。

また、地域の茶の間のなかには体操教室や健康チェックなどをおこなっているところもありますが、高齢者の場合は積極的に外出して人と交流することが心身の健康に良い影響を与え、認知症の予防にもなるといわれています。高齢のご家族がいつもつまらそうにしていたり、さみしそうにしているというような場合には、こうした地域の茶の間が自宅の近くにないか探してみるのもいいかもしれませんね。

▼参考資料
・家の空き部屋開放 地域にお茶の間、高齢者わいわい 日本経済新聞
http://style.nikkei.com/article/DGXMZO07072190Z00C16A9NZBP00?channel=DF130120166126

・地域の茶の間 人とつながれる場を提供 自宅1階開放、幅広い年代集う/大阪 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20160704/ddl/k27/040/252000c

・空き家を活用した地域交流活動(地域の茶の間)への助成 新潟市
https://www.city.niigata.lg.jp/iryo/kenfuku/chiiki/akiyanotyanoma.html

・地域お茶の間創造事業スタートガイド 米原市
http://www.city.maibara.lg.jp/cmsfiles/contents/0000003/3694/startguide2015.pdf

介護エージェント運営事務局